キュウリの壺 - パート2 - 美容と健康に

キュウリの自根苗、実生苗(みしょうなえ)と接木苗 - 自分で接ぎ木する方法

キュウリの自根苗、実生苗(みしょうなえ)と接木苗 - 自分で接ぎ木する方法




キュウリの苗の種類

  • 実生苗(みしょうなえ)
  • 自分の根、自根を持った苗です。育苗ポッドに種を播いてそのままにしたものです。
  • 接木苗(つぎきなえ】
  • 基本的に、ある特別な種類のカボチャの品種(接ぎ木用の品種)に、求めるキュウリの品種の苗を接ぎ木したものです。 色々な植物で接ぎ木という手法がありますが、これは難しい方の、というか、発芽後のキュウリの弱さから負担の少い接ぎ木方法を行う必要があります。


    接ぎ木の方法、接ぎ木作業の流れ

    キュウリはすぐ枯れる、折れたらすぐに枯れる、修復不可能なことが多く、もし、苗がポッキリ折れたら??セロテープで貼っておけばくっつくでしょうか? 少しは繋がっている部分があれば可能性はありますが、完全に剥離したものは難しいのではないでしょうか?

    おそらく、一度、完全に切れた道管(茎の中の水をおくる管)がつながるまでにはしばらく日数がかかります。しかし、キュウリは一日でも水が途切れたら枯れてしまいます。

    といういことは、切ってつなぐことが不可能なキュウリです。 そういうものにはそのための優れた接ぎ木方法があります。

    まず、

    土台になる方を台木(だいき)と呼びます。上に接ぎ木として付ける方を穂木(ほぎ)といいます。

    これを用意する必要があります。ここは種まきから始めます。

    次に、ちょうど接ぎ木するのに適した大きさというのがあって、それぞれ発芽後の日数で何日と決まっています。

    さらに、穂木と台木では成長が違い、同じ日数でないので、日付をずらして種まきをします。さらには、発芽が同じ日数で行われないと意味がありませんので、 発芽の温度管理をしっかりします。

    さらには、台木がカボチャで、穂木がキュウリならば、発芽するまでの、日数、温度が違いますので、さらに大変です。

    さらには、作業には細かい手仕事を必要とし、かなり繊細に上手くやらないと、成功率が低いという、慣れが必要な作業です。

    これらのことから、農業が盛んな地域でたくさんの熟練した専任の接ぎ木作業を行う人たちが大量にビニールハウスで一気に大量に毎年毎年行っています。

    ベテランになるまでやっていますので、速さ、正確さ、全てにおいてかないません。

    そんな苗が、ジュース1本よりも安い値段で売られています。だいたい、今はジュースは増税でいくらだか分かりません。 買う場所によって大きく離れています。自動販売機で150円以上するところから、コンビニで100円以下、ディスカウントショップで60円くらいでしょうか。

    ペットボトルの値段です。缶ジュースならもう少し安いです。キュウリは接木苗は昔は高く300円以上していましたが、今では、150円で買えることも有ります。

    ほんとうの値段、増税しているのに、種の値段を聞いたらびっくりします。しかし、この値段です。いかに薄利でやっているかわかるので、買う喜び、有りがたみが大きいのです。

    さらには、売られている苗はとても立派です。成長日数のわりにしっかりして、がっしりとしています。こんなの自分では作れません。

    そういうことからも買うほうがお得であることは事実です。


    ところで、そういう合理性を無視して、自分で接ぎ木したい場合には、




  • まず、成長した台木と穂木を用意する。
  • 二本を隣り合わせて植える
  • 台木の双葉の上の部分の茎を半分だけ斜めに切り落とさずに切れ込みを入れる。
  • 穂木の双葉の下の部分の茎を半分だけ斜めに切り落とさずに切れ込みを入れる。ななめの切り込みは両方を合わせた時につながるような向きにしてください。
  • 台木の上に穂木の上の部分が乗るように、元の草体を切り落とさずにつけたまま、斜めの切れ込み同士を挟み込む。
  • テープなどで留める。
  • 融合してくっついたら、2本の余計な部分を切り離す。


  • これが、一番、弱い植物を接ぎ木する細心の注意を払った方法のようです。