キュウリの壺 - パート2 - 美容と健康に

キュウリの壺 - パート2



キュウリって安い野菜の代表でした。

山になって、ざるに入って一皿いくら、なんて書かれて売られていました。

今、青果のみを販売をしている店、いわゆる、昔の八百屋さんというショップは形態を変えてしまいもう、みかけませんが、そういうところでは、目玉商品として売られていました。

あの頃は確かに、ザルに入って山のように入っていて、下手をするとダンボールごと売られていたりしました。

それでも、飛ぶように売れて、サービスで1本つけるよ、なんていうやりとりもあったものです。

全く日持ちなんてしないのです。それでも、皆時間がありました。今みたいに不安で働くこともなかったので、ぬか漬けを付ける暇もありました。

一気にたくさん買ってぬか漬けを作れるって、贅沢なことなのですね。実は。

里山ぐらしの生活手段をテレビで再現して、ものすごく贅沢だと絶賛されて視聴率を上げているテレビがあるように、それはやはり、とても贅沢な時間なのです。

今では、甘い、渋くない、何日たっても腐らない、しおれない、頑丈なガチガチの真っ直ぐな、トゲのないキュウリが売られています。

もちろん、厳重にラッピングされています。おかしな物質を付着させられないという安全措置でもあるのでしょうが、とにかく、高い高級品です。今どき、ぬか漬けなんて作る人も少いです。

1本1本を大事に使っていくという感じです。キュウリなんて食べなくてもいきていける、それは当然です。栄養も微量です。だからこそ、今一度、山のようにキュウリを食べてみたいのです。